よくあるご質問

ジグボーラーとジグ研削は何処が違うのですか?

大きく違う点を穴内径を仕上げる場合で言うと、ジグボーラーはボーリング用バイトでのボーリング切削加工で、ジグ研削は軸付砥石での研削・研磨加工です。

ジグボーラーとジグ研削のどちらで仕上加工を依頼すべきでしょうか。

焼き入れがされて「いない・いる」でおおよそ判断しますが、具体的に加工図面の公差穴箇所がJBと記載があればジグボーラー仕上げで、JGと記載があればジグ研削、また、穴径寸法に▽▽▽Gなどと記載がある場合にもジグ研削ということになります。
そのほか難削の程度や、仕上げの面粗度にもよっても判断します。

ジグボーラーでボーリング切削仕上げのできる被削材の硬さはどれくらいでしょうか。

材質にもよるので一概にそうとは言えないですが、HRC(ロックウェルC)でいうと、35を多少超える辺りまでを目安とするのが一般的だと説明をしております。因に、硬度が高い目の被削材を削るために、機械に無理な負荷を課せて、工具管理に細心の注意を払うも工具寿命の短さに悩まされては余計に時間が掛かって、仕上げ直前まで削ってみなければ上手く仕上がるかどうか判らない上に、結果は無理で無駄な時間を費やしただけに終わる様な不確実さを毎回覚悟してまでは挑めません。
弊社ではジグ研削盤がありますし、それでも頑なにジグボーラーで仕上げるメリットは何も意味が無いのです。

ジグボーラーでのボーリング仕上げはどのような材質に対応できるのでしょうか。

弊社でジグボーラーを使い加工する代表的な材質はSS・FC・FCD・SUS・A(アルミ・ジュラルミン)、また S××C・HPM・NAC・SK・SKS・SKD・SCMなどの生材、あるいは目安の硬度を超えるまでに至らない調質材。
世の中に出回る合金種類は数え切れないため、上記に挙げた物は勿論極く一部です。ほかに特殊な物としてスーパーインバーの仕上げ加工に弊社は実績があります。

ジグ研削での仕上げはどのような材質に対応できるのでしょうか。

ジグ研削の場合は前項のジグボーラー質問回答の記載分に加えて、S××C・NAC・SK・SKS・SKH・SKD・SCM・SUJなどの焼き入れ鋼のほか、チタン・超硬・メッキ・セラミックス・ターカイト・テフロンなど(ほか諸々省略)、軟~硬まで幅広く対応できますが、砥石で削るため、まとわり付く様な粘りの強い材質は勿論ですが、柔らかい生材やよりも、どちらかと言えば硬い目寄りの材質の方が加工に適しています。

ジグボーラーでボーリングバイト仕上げする箇所の下穴径はどれくらいに明ければ良いでしょうか?

ごく普通形状の穴であれば、仕上げ寸法の手前〈多〉直径(Φ)で2ミリ↔直径(Φ)で1ミリ〈少〉範囲くらい残されていれば通常なら奇麗に真円と真直に修正された精度穴に仕上がると鑑みております。
但し、下穴位置が過度に心がズレていたり、あるいは倒れが酷い場合などには、さらに削り代量が必要になる事があります。
また、Φ10前後より以下の仕上げ箇所がある場合、下穴が既に明けられた状態ですと其れの修正作業が小径穴であるほどとても厄介になり得る場合があるため、一概でないですが、事前打ち合わせ段階でキリ穴は不要と指示をさせて頂く事はあります。其のほか、センタードリル揉みだけを親切にして下さっている場合もありますが、これも必要ございません。
注文の際に尋ねて下されば結構です。

ジグ研で研削砥石仕上げする箇所の下穴径はどれくらいに明ければ良いでしょうか?

通常の穴仕上げに限って言うと、研削(研磨)仕上げ削り代量とほぼ同様とみて頂ければ構いません。
例えば具体的に穴内径仕上げなら〈多〉直径(Φ)で0.5ミリ↔直径(Φ)で0.2ミリ〈少〉範囲くらい残されているのが通例です。
但し、下穴明け精度や一次加工後の研磨痩せによる下穴位置精度の悪化や熱処理による歪みにも考慮するものであり、事前の適宜判断は必要です。とは言え、削り量が多過ぎれば加工時間も増長するため価格に反映せざるを得ない事に直結します。様々条件が複合すると予測も難しいのが現実ですので、都度、事前に打ち合わせするのが無難です。

品物の数は1個なのですが加工依頼できますか。

勿論です。穴1ヶ所を仕上げるだけの品物を1個のみでも大歓迎です。弊社ではお客様の依頼を快く引き受けて丁寧に対応させて頂きますので
遠慮なく申し付けて下さい。
むしろ弊社は元来から多品種少量生産での価値ある逸品造りに基軸を置きますので、大量生産への対応を得意にする態様ではございません。